「聞くこと」
最近、ミーティングについて考えることが増えました。
四年生になり、部活動の運営に関わるようになったことで、人と話し合う機会が一気に増えました。以前よりも発言の責任が重くなり、「話し合う」という行為そのものの難しさを感じるようになっています。
最初のうちは、「どう伝えるか」ばかりに意識が向いていました。自分の考えをどうすれば誤解なく伝えられるか、どんな言い方をすれば納得してもらえるか。そんなことばかりを考えていました。
しかし最近は、それ以上に「どう聞くか」が大切なのではないかと思うようになりました。
誰かが話しているときに、しっかり耳を傾けている人がいるだけで、場の空気は大きく変わります。人は、自分の声がきちんと届いていると感じると、安心して話すことができます。反対に、聞かれていないと感じた瞬間に、言葉はそこで止まってしまいます。
そのため、自分が聞く側にまわるときには、「ちゃんと聞いていますよ」という姿勢をできるだけ丁寧に示すようにしています。うなずいたり相槌を打ったり、たったそれだけのことでも、相手の表情が良くなることがあります。そういうとき、会話は単なる情報のやり取りではなく、関係性を育てる場へと変わっていくのだと実感します。
もうひとつ、大切だと感じているのは「すぐに否定しないこと」です。
以前の私は、自分の意見と違うことを言われると、つい反射的に否定してしまうことがありました。特に、明らかに間違っていると感じる内容に対しては、指摘するのが当然だと思っていたのです。
しかし、どんな発言にも背景があり、否定されることでその人の意欲や信頼感が失われてしまうこともあります。正しさを貫くよりも、その場の空気や相手の立場を優先したほうがいいと感じる場面が増えてきました。たとえ違和感があったとしても、まずは受け止め、必要があれば後から静かに補足する。そうした関わり方が、結果として良い対話につながることも多いと感じています。どんなに親しい間柄の人との話し合いでもそれは大切です。
こちらが丁寧に聞く姿勢を見せると、相手も自然とそれに応じてくれることが多いです。互いに尊重し合う空気が生まれることで、話し合いはより前向きで建設的なものになります。意見を交わすだけでなく、そこに信頼や納得が生まれていくのです。
相手の言葉に集中しつつ、自分の感情も整え、場の流れを読みながら応答するには、大きな集中力と気配りが求められます。会話が終わるころには、疲れていることもあります。
それでも、その積み重ねが、対話の質や人間関係の深まりにつながっていくのだと思います。
言葉をどう届けるかと同じくらい、どう受け取るか。その姿勢ひとつで、場の雰囲気は変わってきます。伝える力が「説得」の技術だとすれば、聞く力は「信頼」の土台です。どちらも、これからの自分にとって欠かせない大切な力だと感じています。
ミーティングに限らず、どんな場面でも、ただ話すだけでなく、丁寧に「聞く」こと。その必要性に最近気づきました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。失礼いたします。