470の4年間を終えて

こんにちは。前470リーダーの桑岡です。
 
  ヨット部引退にあたり、まずは、4年間お世話になった皆様にお礼を申し上げたいと思います。

ヨット部の活動を見守り、指導してくださった監督、コーチの方々、

いつも応援してくだった帆友会の先輩方、九大ヨット部に活動環境を与えてくださった学校関係者、

ハーバーの職員の方々、ヨット部に関わってくださった多くの方々に感謝しています。

4年間、本当にありがとうございました。
 
  全日本インカレが終わり、早くも2週間近くが経ちました。

時間がたっても敗北の悔しさは減りませんが、

ヨットに乗っている感覚、風を感じる敏感さは徐々に薄らいでいくのがわかります。

淡々と卒業研究に取り組み、ゆったりとした自由な週末を過ごす自分に気づき、

3年数カ月に及んだヨット部生活が終わったことを実感しています。
 
  私が470に出会ったのは、大半の部員と同じく、1年次の新歓行事である試乗会でした。

トラピーズに出たときの海面の近さ、爽快さ、スピード感に魅力を感じ、470に乗りたいと強く感じました。

当時の幹部、宗村先輩には何度もシングルハンドの練習を見ていただき、

宮地先輩には夏に練習艇を充てがっていただきました。

とにかくうれしくて、やり方もわからないのに懸命に整備したことを覚えています。

当時の私はわがままで横着だったにも関わらず、

本当によく面倒をみてくださったなぁと学年が上がるにつれてひしひしと感じました。

感謝と申し訳なさでいっぱいです。
  翌年、北詰先輩率いる470チームは実力の高いメンバーがそろっていました。

高いレベルの中で練習を行い、北詰先輩、平松先輩、大村先輩から

470の基本、難しさ、緻密さ、さまざまな面を教えていただきました。

この年、初めて全日本インカレで入賞を経験しました。
  さらに翌年、田中神風先輩率いる470チームでさらに多くのレース経験を積ませていただきました。

この年の七大戦は団体戦では自身初となる公式レースでした。

神風先輩リードの下、無我夢中で470を走らせたことを覚えています。

このレースは4年間で最も印象に残っているレースです。

神風先輩、航輝先輩、森先輩、高濱先輩には、3年間愛情を注いでいただき、

多くの経験をさせていただきました。
  そして今シーズン、3人の同期、13人の後輩、夏前からは7人の1年生に囲まれ、

470チームとして活動を行いました。下手くそな集団で、最後の最後まで苦しみました。

自分自身、初めてレギュラーになり、うれしさや達成感よりも悔しさや難しさを感じることが多いシーズンでした。

それでも、1年間で470チームのメンバーそれぞれが成長を見せてくれたのではないかと思います。

レギュラーになれなかったメンバーも目を見張る場面が何度もありました。

最後に賞状を逃し、入賞の喜びを感じさせることができませんでした。

ごめんなさい。

でも、よかったところも力及ばなかったところも全てひっくるめて自分自身の力だと受け止めています。
 
  ここまでつらつらと自分のことを書いてきましたが、

最後のブログということで、後輩たちにメッセージを伝えたいと思います。
 
470チームへ
  新2回生はこれから本格的に470に乗り始めることになるね。

今もっているワクワク感とやる気を冬からの練習にぶつけてください。

クルーはクルーの同期を、ヘルムスマンはヘルムスマンの同期を、

ライバルとして、同じ悩みを共有できる仲間として大切にするように。
 
  新3回生は来年こそはレギュラーになろうと思っているでしょう。

同期が多い分、レギュラー争いはさらに激化するだろうけど、

お互い切磋琢磨し合い、4番艇でも5番艇でも個人戦の枠をとれるくらいの力をつけ、

誰がレギュラーかわからないくらい全員が存在感を発揮するシーズンを目指してください。
 
  新4回生のみんなは、金子を中心に、もう一度九州大学470チームが全国の強豪と激戦を繰り広げることができるよう、チームを作ってください。

金子と菜々恵が全日本インカレで感じた大きな悔しさが来シーズンへの糧になると信じています。

河原田と札内もおおいに活躍してくれると信じています。
 
スナイプチームへ
今年は470チームを時には支え、助けてくれてありがとう。

来シーズンも互いにライバルとしてしのぎを削り、助け合い、技術を共有し、

力を合わせて全日本インカレに向かってください。
 
マネージャーのみんなへ
レギュラー選手はレギュラーなりのプレッシャーを感じて悩み、

頑張ってもレギュラー争いに勝てない選手は陰ながら悔しさを抱え、当初の目標を見失いがちになります。

そんなときに、声をかけ、目標を再認識させ、応援してくれる人がいることを実感させてあげられるのは同期のマネージャーではないかと思います。

同期の選手とよりよい関係を築き、ヨット部での4年間を充実させてください。

プレーすることがなくとも、マネージャーひとりひとりの存在は大きなものだと信じています。
 
最後に、470チームが再び全国の舞台で躍動し、九州大学ヨット部の名を轟かせることを心の底から願っています。
 
4年間、ありがとうございました。
 
2016年度470リーダー
桑岡 育