こんにちは。
前人事部長・4年マネージャーの平井なつみです。
最後のブログになってしまいました。
正直本当に寂しくて寂しくてたまらないです。
何をするときも頭の片隅にいたヨット部のことを、もう今日から何も考える必要がないのかと思うと寂しくて、そして自分はこんなにも九大ヨット部のことが好きだったのかと気付かされます。
4年間を振り返ると、やはり1番長くて短かったのは最後の1年間でした。
「強くあること」
「下級生もスタッフも全員レギュラーと同じくらいモチベーション高く部活に臨めること」
私が目指していたのは、そんなチームです。
2月、これまで選手がやっていた事務仕事を全てスタッフがすることにしました。
4年生でも「幹部」ではない人を作りました。
賛否両論あるのは、よくわかっていました。
後輩からも、何度も質問されました。
きっと色んなところでいろいろ言われているんだろうなというのをひしひしと感じながら、正解かもわからない自分たちのやり方を進めていくことは、私にとってはすごくすごく、苦しかったです。
スタッフのやりがいと責任感を増やすためにしたことが、もしかしたら一部のスタッフにとっては負担になっているんじゃないか?
4年生全員が幹部として部のことを考えた方が、まとまりが出るんじゃないか?
選手にヨットだけに集中させることは、マネージャーのエゴなのではないか?
同期のみんなと、何度も何度も遅い時間まで話し合いをしました。
その時みんながずっと変わらず言っていたのは、
「日本一になりたい」
ということです。
偉大な先輩方が次々と引退された九大ヨット部が、「日本一」と言い続けることは勇気のいることでした。
九州の中でも勝てない時、私は正直日本一とこのまま言い続けてもいいのかなと思った瞬間もありました。
もう少し実現可能性のある目標にした方がいいのではないか。
でも、みんなで決めた目標が、総合入賞ではなく日本一だったから、頑張れたことが沢山あります。
目標が日本一だったからこそ、やらなかったことも沢山あります。
海上で、スピンが早い段階でまた九大あがった!となったとき、シングルで回航しているのを見たとき、悪い順位から粘りの追い上げを見せてくれた時、得点班から来た「総合5位」の速報を目にした時。
私が4年間マネージャーとしてここにいて、続けてきて、苦しんだこと全てが報われた気持ちになりました。
閉会式の前に、ずっと手が届かない先輩方から、「すごく良い雰囲気のチームだった」と、「4年生よく頑張ったね」と、そう言って頂き、 これまで4年生がやろうとしてきたこと、私がやろうとしてきたことは間違いではなかったのだと思うことができました。
私が1年生だった当時4年生だった高濱先輩から、
「みんなのような4年生になりたかった」
と言って頂けたことは、私は一生忘れないと思います。
目標の日本一には手が届かなかったけど、私はそれでも後悔はありません。
最後は笑って、引退できました。
「日本一になる」という言葉。
そこには色んな、本当に色んな意味があるということを、今すごく実感しています。
OB・OGの先輩方
私が私らしく過ごすことができたのも、周りの先輩方の色んな助けがあったからです。
辛い時には声を掛けてくださり、何気ない会話で沢山笑わせていただきました。
遠い蒲郡にもこんなに沢山の方が駆けつけてくださり、本当に幸せ者です。
1年生をA級に乗せ続けてくださった村上先輩、いつも部員の近くで励まし、時に厳しく指導してくださった平畑監督、コーチとして練習だけでなく部の運営まで見てくださった神風コーチをはじめ、寒い日も暑い日も練習に指導しに来てくださったり、大会があるたびに応援に来ていただき差し入れをくださったり、SNSでメッセージやいいねをくださったり、成績が良い時も悪い時も変わらず、信じてくださりいつも応援してくださった先輩方には感謝の言葉を言い尽くせません。
先輩方の背中を見て、私はここまでくることができました。
たくさんのことを教えていただき、学ばさせていただきました。
本当に、本当に、ありがとうございました。
後輩選手のみんな
「何か面白い話してよ」と、困らせてしまったのは申し訳ないけれど(笑)みんなと色んな話ができて、楽しい毎日を過ごすことができました。いっぱい笑ったね。
飲み会で司会進行がもうできないのが残念ですが、いつかのために鍛錬しておくように。
これから辛いこと苦しいこと沢山あると思うけれど、今まで通り「ヨット部の楽しさ」はいつも忘れずにいてほしいです。
試行錯誤し続ける中で、一人一人の答えが見つかると思います。
Facebookの投稿やメーリスでの速報を、これから楽しみにしています。
今まで本当に、ありがとう。
後輩スタッフのみんな
選手のように成績があるわけではなく、頑張ったと思っても誰にも気付かれずに終わることがほとんどです。だから、これからたくさん悩むこともあるでしょう。
でも、引退した私が言えるのは、
「だからこそマネージャーっていいな!」
ということです。
成績がつかない、ということは色んな分野で戦える、ということです。
九大ヨット部のスタッフは人数が多く、かつ一人一人が一人分以上の頑張りをするので、苦手なことがあっても、(もちろんそれを克服することも大事ですが)得意なことに力を入れることが、できます。
私は2年生くらいから正直レスキューの仕事を苦手に感じていました。
勉強したつもりでしたが、私は他のみんなに比べて理解力がなくレスキューの運転もマーク打ちも下手でした。
それで悩んだ時もあったけど、ほかにもっとできる人がいるんだから、自分は別のところで頑張ろうと思ってやってきたつもりです。
最後の方は出艇はせず、陸上の仕事を無理やりにでも見つけ色々やってみました。後輩のみんなが私の部活の取り組み方をみて「もっと自由にやっていいんだ」と思えていたらいいかなと思っています。
みんなには、先輩がやってきたこと通りを辿るようなことはしてほしくありません。
やってみて失敗することもあるけれど、やらない失敗より大きい失敗はないから。
私たちでは思いつきもしなかったようなことを、いいと思ったことは何でも思い切り、とにかく何でも、やってみてほしい。
ハキハキした子、控えめな子、ふわふわしてる子、変わっている子、色んなスタッフがいるけれど、みんな、心の中には熱い気持ちがあること、私は知っているよ。もしかしたら、自分自身では気付いていないかもしれないけれど。
みんながひたむきに頑張っている姿は、みんなが思っている以上にチームの力になり、この雰囲気を作っています。
今まで本当に、ありがとう。
同期選手のみんな
みんなが同期だったから、私はここまでめげずに引退することができました。
どんな時も私が何をしようと優しく見守ってくれ、支えるどころか支えてもらうばかりでした。
みんなが真摯にヨットに向き合う姿が、私の折れそうになった気持ちをいつも引き戻してくれました。
ここには書ききれないほどの一人一人との沢山の思いがあります。
初めての筋トレLINEグループが愛梨と橋口と内藤でした。
今年3人がレギュラースキッパーとして海上で戦っている姿を見て、やることがトレーニングしかなかったあの時からひたむきに頑張っていたことを思い出し、本当に嬉しかったです。
一緒に何十時間、何百時間と考え、チームのために挑戦した経験は私の一生の宝物です。
みんなに出会えて、本当に私は幸せです。
そして主将の長尾には感謝の言葉しかありません。
任せてくれて、ありがとう。こんな私を認めてくれて、ありがとう。
あなたが主将で、よかったです。
同期スタッフのみんな
私がここまで自由にできたのは、みんながやらなければいけないことをやってくれたからです。
私が目立つ仕事をさせてもらっているとき、裏でずっとそれ以外の仕事を5人がしてくれていました。
みんながすごいスタッフだったから、私も頑張らないと、と思えました。
みんな性格は違うけれど、見ている方向はいつも一緒でした。
誰よりも長い時間を過ごし、苦しみを分かち合い、楽しさを共有した4年間。
本当に、今までありがとう。
彩香、ちーちゃん、今西をはじめ歴代備品係のみんな、人事部で一緒に頑張ってきた由紀乃、沙緒里にも、伝えたい気持ちがたくさんあります。
本当にいろんなことを教えてくれて、ありがとう。
ブログを読み返したらまた一から何度も書き直したくなるので、この辺りでやめておきます。
最後になりましたが、
帆友会の先輩方、ハーバー職員の方々、岡村さんをはじめ県連の皆様、大学の関係者の皆様、部員の保護者の皆様、応援してくださった関係各位の皆様、友人、そして家族には本当にお世話になりました。
今まで、ありがとうございました。
私は来年から東京でSEとして働きます。
そしてその前にまずは卒論、資格試験が待っており、また忙しい日々が始まります。
だんだんこの寂しい気持ちも薄れてしまうのか、と思うとまた寂しくなります。
でも、ここまでヨット部でやってこれたのだから、私にできないことはないという自信を持って、新しいことにこれからもどんどん挑戦していきます。
現役の自分に負けない様に、私らしく楽しく成長する、前向きな毎日を過ごしていきたいです。
九州大学ヨット部がこれからもっともっと強く、明るく、面白い組織になりますように、
私ができることは限られていますが、ずっと応援し続けていきたいと思います。
私の大学生活の全てがヨット部でした。
ヨット部で怒ったり泣いたり笑ったりしたことが、私の4年間でした。
幸せな最高の4年間を、本当にありがとうございました!!
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