こんにちは、スナイプクルーの笹川です。
西日本インカレ、九州スナイプと続いた大会も終わり、先週は新たに1年生が入部してくれました。
大会や新歓が終わり、ひと段落ついたと思ってしまいますが、すぐに次の大会は来ますし、最後の大会もその分ぐんぐん近づいています。
今日は、この2つの大会を踏まえてヨットの話をしたいと思います
ヨットはマルチタスクのスポーツです。
ヨットに乗るときは、たくさんのことを同時にしなければなりません。
・舵をもつ、メインシートというロープを握る
・ボートバランスを保てるように座る、ボートバランスの変化にある程度気づく
・船が真っ直ぐ進んでるか、曲がって行こうとしているのに気づく
・強い風、ブローを感じたらメインシートを抜く
・それで船の向き変わったら戻す。
・セールについてるテルテールを見る
・センターボードが適正位置か気づく
・船の行く方向の障害物に気づく
などなど書き出すとまだまだ止まらないくらいのことを、特にシングルでは1人で全部こなしていかなければなりません。
ヨット未経験者の僕が1年の頃は、ほんとにわからないことだらけで、舵を持ってロープを握って座るということすら、
「えっと、こう持って、、、
あ、こんなんかな、、、?」
とか思いながらやってました。
そうして、だんだんと「こうかな?」と思ってやっていたことが無意識でできるようになって、その分の意識を他に回せるようになり、より早くブローやバランスに気づくことで船を速く走らせることができるようになっていきます。
最近、このように改めて1年の頃を考えると、今に活かせることがあるなと気づきました。
たくさんのタスクを、スナイプは2人乗りで役割分担することもできます。
ですが、大会に出るとやはり足りてないことがまだまだあると、強く認識させられます。
ただ走らせるだけにしてもたくさんのことをするのに加えて、レース中は勝つためにたくさんの情報を得ることやそれの使い方を考えないといけません。
周りを見ることや、もちろんぶつけないようにセールの影に隠れた船のチェックも怠ってはなりません。スタートするときも同様です。
そのような事ごとを2人が意識の100%を使ってようやく、なんとか情報を得てそれを使って走らせるという状況から、それらが90%、80%でできて、残りの意識でさらに他の情報や、その使い方について考慮する余裕を持てるようになると、勝ちやすく負けにくくなると確信しています。
そのために、わざと1年の頃のようにオーバータスクにすることで、2人が補い合ってちょうど走らせられる今の状況から進歩し、レース本番では余裕を持てるという訳です。
また、動作にしても、自分がやってることを言語化して教えて、分かってもらえないことを知ることで、自分が曖昧にしていたことが分かり、さらに上手くなれる所を知れるということもあります。こないだ、470クルーの三上くんと乗って教えあったのは勉強になりました。
チームとして勝つためにも、効率的に教え合うということもできるようになるべきことと確信します。
写真は、九州スナイプのとき。鹿児島に運ばれる船の様子です。
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