引退ブログ 西島孝

引退ブログ

 

お世話になっております。

九州大学ヨット部前副将兼前スナイプリーダーの西島孝です。

 

引退後の今の気持ち、4年間を振り返った感想を書きました。

 

少し長くなってしまいましたが、

どうか、最後までお付き合いください。

 

 

ブログ前半の内容は、

・引退して思うこと

・支えてくれた言葉

です。

 

引退して思うことは、やはり、感謝の気持ちです。

 

特に、親への感謝です。何不自由なく部活に専念でき、少し頼りすぎた部分があったと思います。ただ、この4年間の経験は、僕を間違いなく成長させてくれました。そこには、お金で買えないものも沢山ありました。これからの時間を使って恩返しできればと思います。

 

帆友会の先輩方。僕は特に、平畑監督へ感謝の気持ちを伝えたいです。僕の報告、連絡、相談に対して、時には厳しくご指導くださり、1年間無事故で終えることが出来ました。本当にありがとうございました。

 

この1年間共に戦ってくれた後輩のたち、同期、僕とペアを組んでくれた方々、そして、九州大学関係者、ヨット関係者、各レースの主催団体、レース委員会の方々、ヨットハーバー関係者、全国の学生セーラー、社会人セーラー、福岡県連の方々、コーチングしてくださった方々、Facebook等で応援してくれている方々、ここに書ききれない多くの方の支えがあって、4年間を終えることが出来ました。

本当にありがとうございました。

 

 

 

次に、支えてくれた言葉について。

 

この4年間で、沢山の言葉に出会い、僕の経験が豊かになりました。凄く悩む時期もあり、その時に救われた言葉や、意味を理解しようと追い続け、考え続けた言葉など、様々ですが、僕の活動において支えとなった言葉を3つだけここに残したいと思います。

 

 置かれた場所で咲きなさい

 

これは、20歳の誕生日に、兄からのプレゼントで貰った本の言葉。配艇とか、クラス分け、マネージャーだったら部署配属、いろんな場面があると思うけど、置かれた環境でベストを尽くすこと。不平不満を言うことは簡単だけど、そこで立派に花を開かせてやる。と思えると成長できる。

 

 失うものは何もない

 

気持ちを楽にしてくれる言葉。大学からヨットを始めたメンバーなんて、出来なくて当然のことだらけ。でも結果を出せなかったらどうしよう?と、失敗を恐れる。これを思えると強いと思う。

 

 正しい努力の方向性

 

河原田さんとのカタリバにて言われた言葉。2年になりたての頃、確かに僕は努力をしていたはずだったが、カタリバで、河原田さんに「努力の方向性を間違えるな!」とご指摘を頂いた。何が正しくて、何が向かっていないのかなんて最初は全くわからなかった。これも最後まで追い続けた言葉の一つ。

 

 

 

 

 

 

ここからは後半です。

僕の4年間について書きます。

 

僕の4年間は、

 

 

 

   少ないチャンスをものにできた。

 

 

 

これに尽きると思います。

 

 

僕がチャンスを掴むために、チャンスで結果を出すために意識的にやっていたことが2つあります。

 

1つ目は、

        3年計画。

 

1年目   点を打つ

 

ヨットにおいて何が正しいか全くわからない。何が必要な情報で、誰の話を聞くのが大事かわからない。わからないだらけなのでとにかく、人の話を聞く、調べる、本を読む、、、

 

2年目   点を打ち続けると線になる

 

何のためになるかわからなかったこと、先輩が発見を喋るけど訳がわからずメモ、ヨットのパーツの名前、とにかく点を打っていると、「このことか!」、「これのことを言っていたのか!」と、ある時に点と点が繋がり出した。これがすごく楽しい!モチベーションになる!

 

3年目   線が意味を持つ

 

線が沢山現れると、「これは意味がある。もしくは、これは意味がない。」がなんとなくわかってくる。そして、「この方向性が正しそう。」と思えるようになる。その方向を信じて進む。すると、結果が付いてくる。めちゃくちゃ楽しい!

 

点というイメージですが、僕が具体的にしていた行動は、

・西日本ヨットウィークで来た、社会人の方には全員に質問する

・外部からコーチングに来てくださる方には、質問に個別で行く

・学びがあった瞬間にメモをする(お食事中に勝手にメモを取ってしまった方には失礼な態度だったと思います。すみませんでした。)

・クルーの時代にスキッパーの先輩のミーティングの内容をメモする(理奈子さんのアドバイス)

・関東に真冬に武者修行

・東京に谷川先輩の話を愛梨さんと聞きに行く

・自分より速い学生セーラーに質問に行く

・平日練習に授業が多くて出れない時期は、理学部棟で長尾先輩、衛藤先輩とミーティング

 

などなどです。

 

点は、自分から打ったものがほとんどですが、周りの人から打っていただいた点も多くあり、感謝感謝です。

 

3年計画を始めたのが、記憶では、2016年5月なので、実は、もうすでに、次の3年計画は始まっているのです。ただ今、ひたすらに点を打つ毎日を送っております。

 

 

2つ目は、

 

 

      どんな人からも学ぶ。

 

綺麗事に聞こえるとは思います。これをやるのはなかなか難しい。特に、最上級生だったこの1年。時には、一緒に乗ってた千尋に感情的になり、この姿勢に反する瞬間もあった。その時は、ちょっと時間をあけて、学ぶようにした。

 

僕は、AO入試で合格した。これといって勉強は出来なかった。僕がなぜ受かったのか1年の頃はずっと考えていた。何か意味があるはずと。答えは出なかった。AO入試で入ったことがすごくコンプレックスだった。周りのみんなは頭の回転が早く、要領良くこなしていく。僕は、部活の時でも、負い目を感じていた。人と比べて自己嫌悪になったり、一人暮らしの生活に悩んだり、正直、いっぱいいっぱいになってた。その時、ちょうど祖母から送られてきたのが、昔のブログにも書いたが、『声に出して読みたい論語』という、本。

読んでいると、素直になれてない自分や、自信をなくしてる自分に気付かされ、とても心が軽くなった。その本と共に、祖母からの手紙が添えてあった。そこには、「生涯学習。」という言葉が書いてあり、その瞬間、「これだ!」と思った。

 

どんな時でも、誰からでも学んで成長してやる。

こんなやつなかなかいないだろうし、無敵じゃないか!

 

そこから、学びの日々は始まり、時には、仏と呼ばれ、仏ハラスメントもあり、どんな時でも学ぼうとしてきたつもりです。

 

この2つのアイデアが、僕を成長させ、ヨット部での経験がより濃いものになったと思います。

 

大学から始めたメンバーは、チャンスが少ない。

でも、それは入った時から分かりきった話でもあるのかもしれない。

どう頑張るかは自分次第だけど、チャンス(大会)は基本的にみんな同じくらいある。そこをベストなパフォーマンスを出せるように、一回一回を大切にしてほしい。

 

 

今回の西宮のインカレのことについて少し。

 

今年の成績に九大ヨット部の誰も満足してない。

僕自身も、クラス優勝の京都大学の1、2番艇に個人成績で負けた。

笹川がブログに書いていたが、何かが足りなかった。

その何かを次の代で見つけ出してほしい。

 

もっともっと強い九大スナイプチームになる。

そして、470と切磋琢磨し、励まし合い、

協力して総合優勝を達成してほしい。

必ず、できる。

僕はそう信じている。

 

 

最後に、4年間、僕を育ててくれた

九州大学ヨット部に感謝しています。

 

そして、活動を支えてくださった方々全てに、感謝の意を込めて、引退のブログを終わります。

 

今まで本当にありがとうございました。

 

 

             西島孝