引退ブログ 永野俊輔

引退ブログ 永野俊輔

 

皆さんこんにちは。前主将兼470リーダーの永野俊輔です。

 

引退して既に2週間が経ち、気持ちの整理もついてきたので引退してからの心境を書かせていただきます。

 

引退して一番に思いつくことはお世話になった方々への感謝です。約一年前主将になってから、九州大学ヨット部は本当にたくさんの人に支えられているということを何度も痛感しました。帆友会の先輩方、たくさんの同期、後輩たち、ハーバー関係者の方々、学校関係者の方々、応援してくださっている方々、両親といった本当に多くの方の支えがあり、自分は恵まれたヨット部生活を送ることができました。本当にありがとうございました。

 

そして引退から2週間以上たっても消えないのは西宮で味わった日本一になれなかった悔しさと、その悔しさを晴らせる舞台に自分はもう立てないという無念さです。470級12位総合8位という結果は自分のセーラーとしての実力とリーダーとしてチームを率いる実力が足りなかったことが原因だと思います。この一年間、がむしゃらにいろんなことをやってきたつもりでしたが、振り返ってみると自分の行動力や実行力、貪欲さが足りなかったのかなと今更ながら思います。これからは自分の反省をしっかりと伝え、この無念さを後輩たちに晴らしてもらうべくOBとして全力でサポートしていくつもりです。

 

しかし負けて悔しい気持ちもありますが、このヨット部生活で僕は多くのことを学び、成長することができたという実感もあります。特に主将としての1年間は何にも代えられない貴重な経験をたくさんさせてもらいました。敢えてあげるとすれば2点あります。「判断と思考停止は違うこと」と「今を過ごすこと」です。

 

「判断と思考停止は違うこと」は、様々な要素がある中で何かを選択する際に、自分は時間や手間、金銭面や感情に囚われすぎ、どうしても「これでいいや」となってしまうことがありました。自分では判断したつもりでもこれは思考停止してしまった結果でしかなく、いろんな人と対話し、いろんな価値観を知り、様々な視点から正解はなくとも最善な選択肢を悩みぬいて選ぶことこそが判断であり、人に納得してもらい、組織で結果を出すために大切なことであると学びました。

 

「今を過ごすこと」は、人から聞いたことなのですが、過去も未来も変えることはできず、自分の力で変えることができるのは今だけだということです。当たり前に思えることですが、主将として、クラスリーダーとしてすべきことや考えなければならないことがたくさんある中で、今この瞬間に全力で向き合って生きることが大事なのだと学びました。

 

最後に同期、後輩のみんなへ。選手、マネージャーともに忙しい中、日本一を見据え、チームのためにできることを考え、取り組んでくれたり、目に見えないたくさんの仕事をしてくれたりしていたからこそ1年間自分はまっすぐに目標に向かうことができたと思う。インカレ最終日前日の全体ミーティング、絶望的な順位でも全員が自分の言った言葉に大きな声で「押忍!」と言ってくれた時、このチームでよかった、このチームのために頑張りたいと心の底から思いました。日本一のチームだと証明することが叶わなくて本っ当に悔しいけど、主将としてこのチームを誇りに思う。本当にありがとう。後輩たちには来年こそ日本一になれるよう、また後悔のないよう、全力で駆け抜けていってほしいと思います。頑張ってね。

 

以上で引退の挨拶とさせていただきます。4年間本当にありがとうございました。

 

 

九州大学ヨット部前主将 永野俊輔