こんにちは。九州大学ヨット部4年の入江透です。
2020年も、もうとうの昔に半分を過ぎ梅雨も終わりが見えてきて本格的に夏が始まりそうです。
今年はコロナウイルスの影響で色々なことが延期になったり中止になったりしています。
もちろんヨット部も大きな影響を受けています。
活動できない時期があったり大会がなくなったり新歓ができなかったり。
九大ヨット部は今、いろいろな制限をかけながらではありますが幸運にも自主練習をできています。
全国で再度感染の拡大が確認されているため、予断は許さない状況です。
ふと去年の今時期のことを考えることがあります。去年だったら、新入生がもう入っていて個戦予選が終わって七大戦が終わっている時期です。
先日仮入部者の挨拶が全体ミーティングで行われました。こんな状況で試乗会もできておらずオンラインでの新歓のみではありますが、仮入部を決めてくれています。
まだまだ入部者は受けつけているので、ヨットを知らない新入生に向けて「ヨットレース」について説明しようと思います。
ヨットレースでは、タイムやスピードではなく順位を争います。フィニッシュした順位がそのまま点数になり、点数が少ない方が勝ちという仕組みです。
期間内で数レース行い、順位の点数の合計点を競います。
そのレースというのは、ブイで設定されたスタートラインから一斉にスタートをし、決められたブイを決められた順序で通過していくというものです。
これだけ聞くと、純粋にスピードを競うもののように感じるかもしれませんがこれには少しカラクリがあります。
ヨットは風に対して走れる角度と走れない角度があります。風向に向かって走ることは物理的に不可能です。最も風向に進むことができる角度は45°と言われています。
そして僕たちが参加するレースは、風と並行にブイが設置されます。
スタートして風向に向かって進まないといけないので、風向に対して45°の角度を走り続けることになります。風向を右に見て45°の角度を走ったり風向を左に見て45°の角度を走ったりすることで少しずつ風向に向かうことができます。
そのため、方向転換を繰り返しながらジグザグに走っていくことになります。
ヨットは風の力で進んでいるため、風速が強い方が当然速く進みます。また、風向に対して走れる角度が決まっているため風向の変化もとても大切になってきます。
そのため、ヨットレースで勝つためにはスピードだけでなくどのタイミングで方向転換をするのかが肝になってきます。
簡単にヨットレースについて説明しましたが、やっていくと本当にたくさんの要素が詰まっています。スタートの技術、スピード、風の変化を予想する能力などなど。
とても難しいですが、やればやるほど面白いスポーツなので是非ヨット部の新歓を覗いてみてください!
失礼いたします。
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