お世話になっております。
前広報部長、4年マネージャーの寺井涼香です。
先日行われた全日本インカレをもちまして、ヨット部を引退いたしました。
この場を借りて、引退の挨拶をさせていただきます。
3年7か月前の春、私がヨット部に入るきっかけを作ってくださったのは1つ上の渡邊先輩でした。同じ高校出身、同じ看護科専攻というご縁があり、色々と悩んだ結果、先輩を追いかけるようにしてヨット部への入部を決めました。
入部後に、ヨット部がこんなにも本気の部活だったのか……ということを実感し、辞めようかと悩んだことも多々ありました。
それでもヨットに夢中で、熱くて、優しい先輩たちの姿に憧れ、そんな先輩方について行きたいという気持ちが強かったです。
下級生の時は、日本一という目標をどこか他人事のように思っていた部分がありましたが、3年生で幹部の一員に入れていただいたことが自分の意識を変える大きな転機となりなりました。
チームを動かすことの大変さや難しさを知り、日本一になるために自分ができることは何かを本気で考えた期間でした。
この1年で学んだことは、「自分の強みを活かしてチームに貢献すること」です。
私は練習にもミーティングにも参加できない期間が長くあり、自分は何もチームに貢献できていないのではないかと悩んだことがありました。
でもそんな時、広報部としての活動がチームのために繋がる大切な役割であることを、先輩方や同期、後輩のみんなが気づかせてくれました。
できないことばかり目を向けていた時、自分だからこそできるサポートは何かに気づかせてくれたことが本当に救いでした。
それからは「九大ヨット部を多くの人に知ってもらいたい。日本一を目指すなら、日本一応援されるチームでありたい。」という思いで広報だけはどんな時も抜かりなく、ここまでやり遂げてきたつもりです。少しでも皆様に、九大ヨット部の魅力や部員の思いが伝わっていれば幸いです。
私の場合は、毎日継続してきた広報が強みであり、チームに貢献する手段だったのだと思います。
九大ヨット部には、個性豊かで色んな強みを持った人がいます。得意なこと・苦手なこと、できること・できないこと、人それぞれです。
これだけの仲間がいるからこそ、お互いの良さを認め合い、フォローし合える環境がここにはあります。こんな素敵なチームでのびのびと活動させてもらえたことを心から幸せに思います。
そして、後輩のみんなも1人ひとりの良さを引き出して、チームとしてもっと強く、素敵に集団になってほしいなと思います。
最後の年である4年生。
この1年は、長いようで短くて、とっても濃い時間を過ごしました。
前例のないイレギュラーなことばかりで、私も4年生のみんなも悩みが尽きることはありませんでした。でも、どんな状況であっても「みんなでひとつに、日本一を勝ち取りたい。」
この想いが薄れることはありませんでした。
長い自粛期間もできることを考え続け、辛い時はお互い励まし支え合いながら、走り続けることができました。
そして、決して自分たちだけでは乗り越えられなかった状況において、本当にたくさんの方々が手を差し伸べ、背中を押して下さりました。
毎日ご指導に来てくださるOBの方々、自粛期間中も温かい言葉をかけ続けてくださった先輩方、コロナ禍という厳しい状況でありながらも大会開催にご尽力下さった皆様、遠くからでもいつも応援してくれた家族。
挙げればキリがないくらいに、たくさんの方々に支えられて、この1年間走り抜くことができたと感じています。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
インカレを終えて5日が経ちましたが、和歌山で味わった悔しさとポッカリと心に穴が空いたような感覚は残ったままです。支援艇からみた景色、悔しそうに唇を噛み締める選手の姿。あの時の様子は今でも鮮明に思い出せて、胸がいっぱいになります。
4年間、1番近くで選手のひたむきな努力を見てきたからこそ、その努力が順位という結果に結びつかなかったことが私も悔しくて、悔しくてたまりません。
私ももっとできることがあったのではないか、もっと選手の力になれたんじゃないかとふとした時に考えています。
でも、その結果を変えることはできないし、もう一度のチャンスはありません。
後輩のみなさん
来年こそ全員笑顔で最後の日を迎えてください。みんなならできると信じています。
最後になりましたが、私たちの活動を温かく見守って下さった全ての方々に、心から感謝いたします。
4年間本当にお世話になりました。
そして、同期のみんな
真面目なようで色々とズレている私を受け入れてくれて、最後まで戦ってくれてありがとう。
11人が大好きです。
次から次に伝えたいことが溢れてきてしまうので、この辺で締めたいと思います。
これからは1人のOGとして、少しでも後輩のみんなの力になれたらと思います。
ずっとずっと応援していきます。
九州大学ヨット部
寺井涼香
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