こんにちは。2年470の王です。本日の練習報告を致します。
今日はオンラインにて、コントロールロープの座学、上レグのセオリーについての座学をしたあと、腕を中心にトレーニングを行いました。
さて、今日のブログのテーマは「どんな先輩になりたいか」です。
実は、僕の出身地の中国では、日本社会において「先輩」という概念とまったく同じようなものがありません。それに中国語では、日本語のように文法的語彙的な体系を形作っている待遇表現(とりわけ相手に敬意を示す言葉―敬語)がないため、最初に入部したときに「先輩」という概念を理解するには結構苦労しました。
初めて「先輩」という概念を少し理解したのは、去年の11月の冬練でした。
何もかも凍りつくような厳冬の朝の出艇、強い寒風に吹きまくられ、手足の感覚もなくなります。
その日に僕はジャイブで沈してしまって、スピンシートが絡まったためスピンを回収できず、さらに強風のため何回も沈起こしを失敗してしまいました。そのとき、肌を刺すような冷たい海水が僕の体力と体温を食い尽くされ、船を掴む力さえなくなりました。そのときに4年生の先輩がレスキューから海に飛び込んで、代わりにトラブルシューティングを行い、僕を地獄から救ってくださいました。レスキューで防寒着を着ている僕は素早くトラブルを解決して船を走らせた先輩の後ろ姿を見て、大変なときに先輩は後輩から頼られる使命を持つことを実感しました。
また3、4年生の先輩たちやOBOGの先輩方は、座学で後輩をより早く頼れる先輩になるように自分の知識と経験を惜しまず教えてくれ、後輩が迷っているときや辛いときに相談に乗ってあげて、道を示しています。九大ヨット部の継続と壮大のために後輩を育てる責任を背負っていると感じました。
僕は日本にやって来て一年半ぐらいで日本社会への理解はまだいまいちで、後輩としてできていないところがいっぱいあると思いますが、九大ヨット部に出会って、ヨット部の同期と先輩に出会って本当に幸いだと心から思っています。これから新入生が入って僕も先輩になりますが、頼もしい、九大ヨット部を背負える先輩になれるよう頑張っていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
失礼いたします。
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