引退ブログ-成瀬諒花

お世話になっております。

元学連部長で、スナイプクルーをしていました成瀬諒花です。

拙い文章ですが、最後の引退ブログをお付き合い頂ければ幸いです。

 

インカレが終わり、福岡に帰ってきて、少し感傷に浸ることがあるかなと思っていましたが、個人的には3週間後に迫った卒論の提出に翻弄され、バタバタした日々を送っています。

 

でも、そんな毎日の中でもつい考える時があります。

あの時あれをしておけばよかったのかな…

もっと自分には何ができただろう…

 

引退した時に、あの有名な名言のように「我が部活人生に一片の悔いなし」と思いながら、蒲郡の地でチームのみんなや応援にきて下さった方々と喜び、一緒にうれし涙を流したいと思い、この4年間やってきました。

 

ただ、でた結果は自分達の目標とは程遠いものでした。

 

選手としての役割は、インカレというレースで前を走ること。インカレで前を走るかっこいい姿に憧れて、自分もそんな姿をマネージャーや後輩に見せたかった。

最終日、海上でAPA旗があがったとき、その役割を果たせずいつの間にか自分達の最終レースが終わっていたということに、本当に悔しくて申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

 

結果が全てではないといいますが、スポーツという勝負の世界。やっぱり結果がないと、悔しいし、やりきれないし、美談にしてもいけないと思っています。風に恵まれなった、コロナという状況下だった、言い訳もできますが、こんな状況の中でも日本一になったチームもいて、メダルをとったチームもいる。それが事実です。

 

ただ、結果に対する後悔はありますが、この九大ヨット部に入部したこと、ここで4年間を過ごしたことに対する後悔はありません。

 

日本一という目標に憧れ、先輩方の楽しそうな雰囲気に惹かれ、ヨットというものは何かもわからず、それなのに女子選手という道を選択しました。家族や親戚にはまた日焼けることしてーと言われ、受験勉強のときに思い描いていた大学生活とはかけ離れることになるので迷って迷って、でも覚悟を決めて入部したつもりでした。

 

ただ、この4年間というものは自分が思っていた覚悟よりも過酷だったかもしれません(笑)

土日や長期休暇はずっと練習、先輩方にたくさん怒られた真冬の出艇、長い上マークまでのハイクアウトや長い階段の愛宕ランニング、週2活動と聞いていたのに色々と平日も時間が取られたり…あげたらきりがないです(笑)私の学校の周りにはこんなふうに部活を熱心にやっている人がいなかったので、時には周りが羨ましくなって、正直何度もやめようと思ったことがありました。

 

でも、そんな私が4年間続けてこられたのは、本当にこのヨット部と通して出会えた人のおかげだと心から思っています。

九大ヨット部の活動を日頃から気に掛け支えて下さった平畑監督をはじめとした帆友会の皆様、山口顧問、学校関係者の方々、ハーバー関係者の方々、

部活動をずっと応援し続けてくれた家族、

私をご指導いただきたくさんお世話になった先輩方、

苦楽を共にして、どんな時も一緒にいた同期、

本当にずっと長い期間ペアとして乗ってくれた奥田、

一緒に切磋琢磨し、まっすぐ私達支えてくれた後輩達

4年間お世話になり、本当にありがとうございました。

それぞれに向けて書こうとも思いましたが、この感謝の言葉が今の気持ちの全てです。

 

そして、私は2年間九州水域の学連委員長をやらせていただきました。正直3年生からで、戸惑いや大変な部分もありましたが、関わらせていただく中で、その全国とのつながりや経験は大きなものとなりました。また、この学生ヨットは多くの人に支えられていることを知ることもできました。至らない点も多く、ご迷惑をお掛けしたと思いますが、お世話になった方々、この場を借りて心から御礼申し上げます。

 

いくらバイト先や学部で仲良くなっても、このヨット部が、そしてスナイプチームが私にとって大きな居場所でした。どんなに一緒にいても、ずっと大好きな場所でした。

勧誘の時に先輩に言われた印象的な言葉で

“困っているときに助けてくれる友達ができるよ”

というものがありました。インカレの時は、九大以外の方からも応援のメッセージをいただいて、ヨット部の活動を通してできた多くの人とのつながりを改めて実感できた瞬間でした。この繋がりは他のサークルなどでは出来なかった貴重な財産だと思っています。

 

 

 ‘’忙しいことは幸せなこと‘’

これは昔から両親に言われてきたことですが、私にとってこのヨット部での4年間はこれでした。この好きなヨット部の役に立ちたくて、レギュラーになりたくて、レースで前走りたくて、がむしゃらに4年間過ごしてきました。正直、もっとこうしていればなど、「たら」「れば」はありますが、総じて必死で駆け抜けた4年間でした。

でも言い換えれば、本当に充実していて、かけがえのない幸せな時間でした。本当にありがとうございました。

 

長くなりましたが、最後に後輩に…

“後悔のない選択を積み重ねていってほしい“

大きな選択部分でも、日頃のちょっとした練習の最後までハイクアウトを頑張るや面倒なことだけど部のため仕事を引き受けるなど細かいところでも、自分が後悔しない方の選択をして、そういうものを積み重ねていった先に、自信や強みになって、目標を達成できるのではないかと思ってます。

困っている人を支え合って、互いに尊重し合って、でも競争心という部分は大切にして、頑張っていってほしいです!そして、何よりヨットとこのヨット部に夢中になって、楽しんでください。スローガンはなんか恥ずかしいですが…(笑)、夢中に勝るものはないと思っています!

一OGとして、これからの九大ヨット部の活動を心から応援しています。

 

以上です。

長くなりましたが、最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。

失礼致します。

 

元九州大学ヨット部

成瀬諒花