お世話になっております。元マネージャーリーダー兼広報部長の川野七海です。
はじめに、これまで応援してくださった全ての方々に心から御礼申し上げます。たくさんご迷惑をおかけしたにも関わらず、最後まで温かく見守っていただけたこと、力強い言葉で励ましてくださったこと、全てが励みになりました。本当にありがとうございました。
まず、今年のインカレについて。
日本一を掲げて臨んだインカレは、総合12位という結果に終わりました。海上でAPA旗が揚がり、本部船にディンギーと一緒に挨拶に行きました。しかし、本部船の方々は私たちのありがとうございました、には目をくれることもなく、私たちの奥で優勝を喜んでいる早稲田大学にその視線は注がれていました。とても悔しかった瞬間です。
私たち95代では1度も総合優勝をすることはありませんでした。
私が1年生の頃の七大戦で優勝した時に感じた、チームで勝つ喜びや達成感を後輩たちに知ってほしかった。色々と言われることはあったけど、私たちががむしゃらでやってきたことの正しさを証明したかった。
何より、今までたくさんたくさんたくさん努力してきた選手を勝たせたかったです。
私はこの4年間でやり残したこと、もっとこうしておけば良かったと思うことはあまり無いように感じています。
それでも結果は12位で、私たちがどれだけ頑張って、様々な過程を経てきたとしても、外から見れば「九大は12位だった」という事実しか分からないし、残りません。
どれだけ色んな方に日本一のサポートだったと言って貰えても、選手を日本一にしなければまだまだやれることは山積みだと言うことです。この結果は決して美談にせず、後輩たちには今回のインカレや今後の大会、また大会に限らず普段の練習で感じた悔しさをバネに、必ず次に繋げて欲しいです。
次に、マネリーダーであることついて。
「人と比べず、自分のペースで頑張ろう」といいながら、誰よりも人と比べていたのは私自身だったのかも知れません。
マネリーダーたるもの、海上運営も、選手への気配りも、もちろんマネへの気配りも、何もかも完璧じゃないといけないように感じて、最上級マネになってからいつもに増して顔が強ばっていたように思います。自分の能天気さに対する失望感、皆が悩んでいるのに私だけ楽しく部活をしていいんだろうかという思い。
私自身にしかない強みも、私がマネリーダーである理由も分からなくなり、ほかの4マネの皆や、今までのマネリーダーの先輩と比べて、自分じゃなくてよかったんじゃないかと思ったこともあります。
それでも止まらずに1歩1歩、前進してきたつもりです。
1番の根底にあったのは、少しでも選手の為になることはやりたい、という気持ちです。
言い訳がましく聞こえるかもしれませんが、誰かと全く同じマネになったり、他の人が望む理想に、マネ像に、100%応えることは正直不可能です。
マネの皆に、「人と比べず、自分のペースで着実に前進しよう」と言いましたが、人と比べないと言うのは思っているよりずっと難しいことだと思いました。
なりたい姿を明確にしておくことは大切です。でも、自分には自分にしかない色があります。そしてお互いに、その色の良さを分かっているところが魅力だと思っています。
たくさんの色があるからこそ、九大ヨット部のマネは日本一のサポートチームだと言ってもらえるのだと思います。
なので、覆すようで悪いのですが、他人と比べるなとは言いませんが、他人と比べたとしても、そこで腐らず自分の強みを伸ばし、出来ないことから逃げないことが大事だなと思っています。
突然天才的なマーク設定ができるようになるわけでもないですし、突然何かが急にできるようになることなんてまず無いです。日本一になることも同じです。何もせず急に日本一になることなんてできないです。
できることから、日々積み重ねていくしかない。辛くて立ち止まったとしても、後進しないこと。昨日の自分よりも一歩チャレンジすること。遠回りしているように思えたり、立ち止まっているように思えても、後から振り返れば着実に前に進んでいます。そしてそれを必ず誰かが見てくれています。
これが私が4年間やってみて得た気づきです。今後社会に出て何かの壁にぶつかったとしても、こうやって乗り越えていこうと思います。
後輩の皆に言いたいことは引退挨拶で長々話したので手短に書きます。
皆には、九大ヨット部として、レギュラー、サポートに関わらず、紫のビブスを着るに値する人間であって欲しいと思います。
四大原則はしっかりと守る、バースダッシュをする、人に感謝する。小さな積み重ねがインカレのその日に繋がっています。
定めた目標に相応しい振る舞いと想いを持って、後悔のないヨット部生活を送ってください。OGとして心から現役の皆を応援しています。
先輩方。未熟で、至らない点も多かった私たちを最後まで温かく見守ってくださり本当にありがとうございました。1〜4年生だった頃のいつでも、ヨット部にいるモチベーションの1つは先輩方でした。かっこいい姿に憧れ、追いつきたいと奔走した日々のきっかけです。先輩方と話すのが楽しくて部活に行っていた部分も大きいです。生意気な私に親身になってくださり、全力で向き合ってくださったこと、心から感謝申し上げます
マネとして、4年生として過ごしたこの1年は、とにかく選手を信じた1年でした。
でもそれは同時に、今まで頑張ってきた自分自身を信じることでもあったと思います。
大丈夫、信じる、勝てる、口に出すと急に重みが増し、その言葉には責任が問われる気がします。私はこの1年間たくさん使いましたが、どれも決して無根拠に言ったものではないです。
選手を信じて支えて欲しいという私の言葉に常に全力で応えてくれたサポートチームの皆
最後まで勝利を信じさせてくれて、かつサポートを信じてくれた選手の皆
そして4年間、後悔ないまでに頑張ってきた自分自身
皆の日々の積み重ねた努力と、存在があったからこそ、九大ヨット部の勝利を最後まで信じることが出来ました。
ヨット部に入り、4年間という人生においては短い時間の中で、一生尊敬できる先輩や後輩、同期に出会えたこと。
九大ヨット部の仲間に限らず、たくさん親切にしてくれた日経の皆をはじめとする、色々な人と繋がりができたこと。
家族、地元や学校の友人たちにいつも心から応援してもらえたこと。
誰かを本気で支えたい、何かに本気になれる4年間を過ごせたことは本当に幸せだったと、私は胸を張って言えます。ヨット部に入って心から良かったです。
重ねてにはなりますが、4年間本当にありがとうございました。
川野七海
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