引退ブログー宮本海里

お世話になっております。前人事部長の宮本海里です。

これが本当に最後のブログとなります。

 

江の島で行われた全日本インカレ団体戦。今までの3年半の思い出が全てよみがえってきました。それと同時に、あれだけ頑張っても努力しても、実を結ばないという無力感を味わう大会でもありました。七大戦2位、九州インカレ総合優勝できずと常にあと一歩でした。全ての運気と努力が最後の最後に江の島で報われるはずと甘い考えをしていました。しかし、今まで血のにじむような頑張りをしてきたレギュラー選手、本当にお疲れ様でした。この1年間色んな場面でサポートに夢を見せてくれました、ありがとう。

 

大会終わりに、瑞紀と紗英と宿への帰り道にこんな話をしました。

九大ヨット部で過ごした日々は「飴と鞭の連続」でした。正直、飴2割・鞭8割でした。

極寒・酷暑の中出艇、強風の中出艇し全身に海水を浴びたこと、お手洗いにいけないからと水分摂取を我慢した日、退部者が続いた日々、同期仲がぎすぎすしてしまった時、同期は出来るのに自分は出来ないと劣等感を感じた日々、モチベーションの差に後ろめたさを感じた日々。一般的な大学生はあまり経験することないであろう体験や感情を経験し、苦悩の日々でもありました。

しかし、時々味わう飴がどこでも味わう事のない特別な味がして、鞭を受けても結局辞めることは出来ませんでした。どうでもいい話で盛り上がったこと、内輪ネタで騒いだこと、1位フィニッシュをみんなで喜んだ日、ファミリーデーでご家族共々笑顔だった日、久しぶりに先輩に会えて嬉しかったこと。

引退した今、鞭を受けることも無いですが、あんなに美味しいと感じた飴を食べることも出来なくなると思うと、悲しくて仕方がありません。

 

引退した今思う、後輩のみなさんに伝えたいことは2つあります。

1つ目は、初心を忘れないでということです。学年が上がるにつれて何かを選択する度に責任感、緊張感を感じることが多くなると思います。選手、マネージャー共々、楽しんでやっていた事が業務化してしまうこともあると思います。そんなときは、初めてディンギーに乗った日に味わった爽快感、初めての大会で選手を応援した日の高揚感を思い出してほしいです。初心を忘れず、純粋な気持ちを持ち、強い組織になってもらいたいと願っています。

2つ目は、周りの仲間を大事にしてください。仲間が好きで部活を続けた私だからこそ伝えられることだと思います。学年が上がるとギスギスしてしまう事あると思います、というか必ずあります。仲良しこよしではなく、目を向けないといけないことには目を向け、心のうちをさらけ出し、本当の絆を手に入れて欲しいと思います。

 

最後にこの場をお借りして、今までお世話になった方に感謝の気持ちを述べさせていただきます。

 

まずは様々な形で応援してくださった部員のご家族。遠方から大会やファミリーデーに足を運んでくださり、ありがとうございました。ご家族からのご支援あってこそ、私たちは活動出来ました。マイナーなスポーツかつ海上で行うということもあり、不安な気持ちにさせてしまったこともあると思います。しかし、温かい目で見守っていただき、最後まで走り切ることが出来ました。本当にありがとうございました。

また、自身の両親には金銭的な部分や精神的な部分を含め、たくさん援助してもらいました。

長期休暇に部活があったことによって、入学当時に思っていた半分程度しか帰省は出来ませんでしたが、文句を言うことも無く、いつも励ましてくれて、ありがとう。

 

先輩方。知識面だけでなく、ヨット部のやりがい・楽しさを教えていただきました。また、コーチングでハーバーや大会に足を運んでいただいたこと、多くのご声援をいただいたことが自身の原動力となりました、本当にありがとうございました。先輩方にお会いするとどんな時でも、後輩に戻ることが出来ます。純粋な気持ちや安心を感じ、重荷が無くなる感覚になりました。そんな安心感を与えてくださる先輩方をこれからもずっと憧れでいさせてください。

 

後輩のみなさん。理不尽な思いや大変なことをさせてしまったかもしれないけど、一緒に江の島インカレまで走りぬいてくれて、ありがとう。引退挨拶の時、辞めなくて良かったと感じました。大変な事多かったけど、やり抜いたことが少し自分の自信になりました。後輩のみんなにも、4年間やり抜いて、人生の糧にしてもらいたいと感じています。今後、辞めたいと感じるタイミングは各々出てくると思います。学生にとっては大金を徴収され、辞めたいと感じることもあると思います。思い出補正がかかっていると思いますが、今はお釣りがくるぐらいよい経験をした価値あるヨット部生活だったと思えています。お金では買えない何かを模索しながら、手に入れてもらいたいです。

 

同期のみんな。最初は30人以上いた同期も、最後は12人になりました。色々と辛い時期を12人で乗り越えてきました。仲が良いと周囲から言われた私たちもギスギスするタイミング何度かありました。引地から「何で辞めなかったの?」と聞かれた時に「2年生から部署長だったから」みたいなカッコつけた事を答えたけど、本当は同期と離れたくなかったので辞めませんでした。部に対する貢献度が正直高いとは言えない私でしたが、最後まで一緒に活動が出来てすごく楽しかったです。色んな場面で助けられました、本当にありがとう。

 

本当にこの4年間様々な方のお世話になりました。本当にありがとうございました。

そして、後輩のみなさん、いつでも応援しています。

これで私の引退ブログとさせて、いただきます。拙い文章でしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

九州大学ヨット部前人事部長

宮本海里