2月26日 練習報告

こんにちは!

新3年選手の松永健吾です。


本日の練習を報告いたします。

午前は、クラス別でセーリング練習、ラウンディング練習を行いました。

午後は、クラス別でセーリング練習、スタート練習、ラウンディング練習を行いました。


また、本日は鈴木先輩(R7年卒予定)、引地先輩(R7年卒予定)にディンギーにてご指導いただきました。

誠にありがとうございました。


今日で第3タームも終わりとなります。また、次の練習からはいよいよ3月になります。最近は少しずつ気温が上がってきて、吹いてくる風にもわずかに春の気配を感じることが増えました。しかし、朝の寒さはまだまだ厳しく、ハーバーに着く頃には手足がかじかんでいて、すぐに動くのが難しいほどです。特に、艤装の際にはその寒さが身に染みます。


カムが凍って固まっているのはもちろんのこと、シートも針金のようにカチカチになっています。最近は出艇前にお湯をかけて氷を解かす手間もかかってしまいます。でも、この寒さもあと少しの辛抱。春の訪れを待ち望みながら、次のタームも引き続き頑張りたいと思います!


そして、今日から1部のメンバーが東京大学に交換留学に行っています。彼らが練習する太平洋の海はきっと暖かいのだろうと思うと、正直うらやましい気持ちもあります。でも、それ以上に、彼らには新しい環境でさまざまなことを学んで、多くの刺激を受けてきてもらいたいです。そして、小戸に戻ってきたときには、そこで得た知識や経験を僕たちにたくさん共有してもらえたらなと思います。


さて、今月のブログのテーマは 「自分の中の追い出したい鬼」 です。

僕の追い出したい鬼は 「1点集中鬼」 です。


良い言い方をすれば、一つのことに集中できる力があるとも言えます。でも、悪く言えばマルチタスクができないということ。つまり、何かに集中すると他のことがおろそかになってしまうのです。


例えば、今は春練習期間なので、ヨットに全力を注げばそれで良いのですが、大学の授業が始まると話は変わります。部活に加えて、課題、アルバイト、その他の予定などやらなければならないことが一気に増えます。1日や1週間でこなすべきことの種類が増えたとき、どうしても頭がパンクしてしまいます。僕の場合、一つのことを完璧にこなそうとするあまり、他のことが適当になってしまったり、後回しになったりしてしまうことがよくあります。


これはヨットの世界でも同じことが言えます。

よく「ヨットは集中してはいけないスポーツ」と言われることがあります、ヨットに乗っていると、船を速く走らせるためのトリムはもちろん、風の変化、波の動き、他艇の位置、ペアとのコミュニケーションなど、同時にたくさんの情報を処理しなければなりません。例えばレースでは、もし一つのことに集中しすぎると、他の重要な情報を見落としてしまい、結果としてレース展開を不利にしてしまうことがあります。


例えば、僕が以前のレースで経験したことですが、風の変化にばかり気を取られてしまい、他艇の動きを見落としてしまったことがありました。その結果、マーク回航で有利なポジションを取られ、結果的に順位を落としてしまいました。このとき痛感したのは、「一つのことに集中しすぎるのは危険だ」ということです。


実際、1つのことを100%完璧に合わせて他が30%になるよりも、少し視野に余裕を持たせて全てを60%くらいに合わせたほうが、結果的に良いパフォーマンスにつながることが多いと感じます。セーラーに求められるのは、同時に入ってくる大量の情報を適切に処理し、それぞれに対して最適な対応をする能力です。つまり、ヨットはマルチタスク能力が求められるスポーツなのです。


もちろん、これはヨットだけでなく、普段の生活にも当てはまると思います。大学生活では、授業、課題、部活、バイト、などすべてをバランスよくこなす必要があります。そのためには、「完璧を目指すこと」よりも「余裕を持って取り組むこと」が大切なのかもしれません。


とはいえ、これは簡単なことではありません。特に僕のように 「1点集中鬼」 の気質がある人間にとっては、意識的に視野を広げる努力が必要です。でも、ヨットでも普段の生活でも、少し視野と頭の容量に余裕を持たせて、同時にいろいろなことをこなせるようになりたいと思っています。


今シーズンは、この「1点集中鬼」を追い出して、より柔軟に物事に対応できるようになることを目標にしたいです。レースの中でも、日常生活の中でも、視野を広く持ち、効率よく物事を進められるように努力していきます!


拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。


失礼します。